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垣谷美雨「あなたのゼイ肉、落とします」

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ダイエットのモチベーションに

一気に読めました。

「あなたは我が道を行けばいいのです」
「そう言ってもらえると心強いです。いつかは父にもわかってもらえると思って今後も頑張るつもりです」
「錦小路さん、その考え方は間違っています。親にわかってもらう必要などありません」
小萬里はピシリと言った。以前にも似たようなことを小萬里から言われたのだが、まだ意味がよくわからないままだった。
「だって、私は親不孝者ですよね?」
生活のために娘を利用しようとする父や、それを止めようともしない母に対し、日々嫌悪感が募っていた。だがその反面、自分はまだ子供で世間知らずだから、両親の苦しさを理解できないのかもしれないという気持ちもあった。
「違います。親というものは、子供が生き生きと楽しく暮らしているのを見るのが、いちばん幸せなんです。もしもあなたの親御さんがそういう人でないなら、今後も距離を置いてつき合った方がいいでしょう」

ーお父さんお母さんの言いつけをきちんと守りましょう。
小学校低学年までは、学校でそう教わってきた。それ以降、「もうそろそろ親を裏切ってもいい頃ですよ」とは誰も教えてはくれなかった。
「あなたがいつか親になる日がきたらわかるでしょう。子供が危険な方向へ進まない限り、自由を与えるのが最大の贐(はなむけ)だということが」
今はピンと来なくても、いつかわかる日が来るかもしれない。

あなたのゼイ肉、落とします

あなたのゼイ肉、落とします

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この記事を書いた人

仕事でワードプレスのサイトを3つ(通常サイト、会員サイト、コミュニティサイト)運営しています。
こちらは、プライベートなサイト(メモ用)の一つです。
サイト運営はしていますが、サイト構築系に関しては素人なので、勉強中です。

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